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2018.3/3-6 霧島の雄叫びに哭いた 第二十章 学園の最寄り駅

第二十章 学園の最寄り駅
鹿児島路面車両201803
谷山停留場201803

 乗り換え時間は十五分とってあったので、時間を持て余すことも、ぎりぎりになって焦ることもなく谷山停留所に到着した。路面電車の終着点なのだが、なんというか商店街の入り口みたいな構えをした駅舎である。ここはかの有名なラ・サール学園中学校・高等学校の最寄り駅でもある。私の研究室の先輩にラ・サール出身の方がいるので、
「谷山駅ってわかります?」
と聞いてみると、やはりいい反応が返ってきた。ホームページを見てみると、遠方から通ってくる生徒の爲に、寮や下宿の整備もきちんとしていて、さすがは私立学校だと感心した。もっとも、月額六万円強という高学費には閉口した。

 鹿児島市交通局の路線図を見てみると、郡元、高見馬場の二駅を両端とする環状構造を含んでいることが見て取れる。以前もどこかで述べた気がするが、乗りつぶしにとって環状というのは鬼門なのだ。札幌市電の様に、環状構造しかないのなら屁でもないが、環状構造が他の盲腸線に組み込まれていると、旅程作成にも、実際の乗車にも非常に苦労する。富山地方鉄道の軌道線や、この鹿児島市交通局が良い例だ。
鹿児島路面電車路線図

 今日の最終目的地は宮崎駅なので、路面電車は鹿児島駅前停留所で乗り終え、鹿児島駅からJRに乗り換えることにした。従って経路は、谷山、高見馬場、鹿児島中央駅を経由して郡元、鹿児島駅前、ということになる。

 郡元停留場までの車窓は、指宿枕崎線のそれと大差ない。同じような場所を並走しているから当然である。郡元停留場は面白い造りになっている。ここは西側に展開する環状部分が結節する停留場であり、谷山ー高見馬場間の線路と、環状構造の線路が丁字に交わる。郡元停留所は、この丁字の交点の左右両方に存在するのだ。実際の東西南北で言うと、線路の合流部分の南側と、北側にそれぞれ郡元を名乗る停留場がある。

 北側が本命の郡元停留場であり、南側は郡元 (南側) として区別されている。広島電鉄の紙屋町西、紙屋町東停留場と似ているが、それらが完全に対等なのに対し、この南側停留場は、谷山方面と環状部分の出入りを円滑にする爲に存在していて、この出入りが行われる時間帯にしか使用されない。だからこの停留場で、直線部分と環状部分の電車を乗り換えることはできない。従って、直線的に高見馬場を目指すこの電車は、南側停留場を通過した。南側は可哀想な立場にある。

 15:25高見馬場停留場で下車し、信号を渡って環状部分へ入る電車の乗り場へ向かう。今乗る電車は鹿児島駅前行きなので、乗り換える必要があるのだ。ここでも丁字で線路が交差しているが、郡元と違って、それぞれの線上の一箇所にしか停留場はない。
高見馬場停留場

 長々と東側の軌道を眺めていたが、一向に郡元行きがやってこない。鹿児島駅での乗り換え時間は十一分しかないのに、と気を揉んでいると、五分ほど遅れて電車がやって来た。

 予想通り鹿児島中央駅前で客が一気に降り、その後一気に乗り込んで来た。やかましい女子高生も乗って来た。黄色い声、とよく言われるが、女子高生、女子大生が出すあの金切り声は、内喉頭筋を一体どう作用させれば出せるのだろう。

<<次回に続く>>
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こだま827号

Author:こだま827号
職業:大學生 醫學部醫學科
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好きな作家:宮脇俊三、笹沢左保、上野正彦
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